アニメ「ルパン三世 燃えよ斬鉄剣」は、タイトルから伝わる通り、石川五ェ門(CV:井上真樹夫)にスポットライトが当たった作品だ。さすがに無理だと言われる中、五ェ門が敵の戦闘機を豪快に両断してみせるシーンは、彼を語る上で外せない名場面と言えよう。
【映像】ステルス機を真っ二つ!斬鉄剣、脅威の太刀筋(1:22:39ごろ〜)
アニメ「ルパン三世」シリーズは、神出鬼没の大泥棒ルパン三世とその仲間たちの活躍を描いたモンキー・パンチ氏による漫画が原作。テレビシリーズや劇場版のほか、不定期で放送されるテレビスペシャルも人気を集め、冒険活劇の金字塔として老若男女に愛されている。
ルパンの仲間である石川五ェ門は、剣の道を極めるためにひたすら修行の道を歩む誇り高き剣豪だ。愛刀の斬鉄剣は、岩や自動車をも真っ二つにすることができる。しかし、1994年に放送されたテレビスペシャル第6弾「ルパン三世 燃えよ斬鉄剣」では、斬鉄剣よりも硬い合金が登場した。
同作のキーアイテムは、タイタニック号とともに海の底へ沈んだ“竜の置物”だ。実は置物は斬鉄剣よりも硬い合金で作られており、香港マフィアのボスである陳珍忠(CV:滝口順平)は、その合金を兵器に利用しようと目論んでいた。陳の計画が成功すれば、世界に危機が訪れる――。そこでルパン(CV:山田康雄)が“最後の切り札”として白羽の矢を立てたのが、五ェ門だった。
最終決戦の舞台は、空の上だ。龍の置物を素材とした戦闘機に、五ェ門は果敢に挑んだ。とはいえ、相手は斬鉄剣よりも硬い合金だ。さすがに厳しい状況と思われたが、五ェ門は「斬鉄剣と拙者の腕をもってして斬れぬものはない」と断言した。失敗を経て、ついに最後の一太刀!全く同じ箇所を正確に斬りつけた技術と執念によって、五ェ門は、見事に戦闘機を真っ二つにしてみせた。
この名シーンはもちろん、五ェ門の昔なじみであるくノ一・桔梗(CV:松井菜桜子)も登場し、「ルパン三世 燃えよ斬鉄剣」は、“五ェ門回”とも言えるエピソードだ。五ェ門役を演じた声優の故・井上真樹夫さんも印象深い作品として同作を挙げており、五ェ門ファンであれば必見!
原作:モンキー・パンチ(C)TMS