8月18日に放送された『ABEMAスポーツタイム』に、元・MLBプレーヤーの川﨑宗則氏が出演。全国の野球少年たちから寄せられた質問に回答するコーナーでは、“野球が五輪の正式競技にならない理由”について言及した。
この日の番組では“夏休みSP”という形で、全国のスポーツ少年たちから寄せられた様々な質問を、彼らの“大先輩”であるレギュラー陣の槙野智章、川﨑宗則の両氏が回答。その際、野球をやっているという複数の中学生から「野球がオリンピックの種目から外されて納得がいかないです」「なんでオリンピックには野球がないんだろうなって思います」という疑問に独自目線で回答した。
その声を聞いた川﨑氏は、「みなさんは日本にいるから野球が人気だと思っている。新聞でも野球、スポーツニュースでも野球ですけど、世界的に見たら野球をやっている人口は少ないんです」とコメント。野球が五輪の種目ではない理由の1つとして、その競技人口の少なさを挙げた。
サッカーと比較した際に、世界的に見れば野球人口は多くはないとした上で、「(今年五輪が行われた)パリには野球場もないんですよ。オリンピックのためだけに球場を作るわけにはいかない」と指摘。競技人口の少ないスポーツであり、世界的に見れば野球の試合を行える施設のある国が少ないにもかかわらず、五輪の正式種目となれば、そのためだけに閉会後は使用の目処が立たない施設を建設する必要が出てくるという、コスト面の問題を挙げる形で解説を展開した。
「だから子供たちに知って欲しいのは、野球は君たちが見ている日本の野球よりも、世界的に見たらまだまだホントに競技人口が少ない」とし、日本にいると実感がわきにくいものの、世界的に見て野球はまだ“これからのスポーツ”であると語った。
さらに川﨑氏は、2028年のロサンゼルス五輪で再び野球が種目として採用される見通しがあることを踏まえ、「ロサンゼルスオリンピックで見て、それを世界中の人たちが見て、野球って面白いかもしれないというのを広まってくればいい」と瞳を輝かせる。五輪がひとつの契機となる形で、今後、野球人口が増えることに期待する形でコメントしていた。
(『ABEMAスポーツタイム』)