自己最多の盗塁数を更新し続けるドジャースの大谷翔平投手。今季46盗塁を成功させ、イチロー氏が持つ日本人メジャーリーガーのシーズン最多盗塁数『56』の更新にも期待がかかる。解説を務める糸井嘉男氏は、今年の大谷の変化について、45盗塁目を決めたシーンのような“前捌き”の走塁をポイントに上げた。
9月5日(日本時間6日)終了時点で44本塁打・46盗塁の成績を残し、「50本塁打・50盗塁」達成に注目が集まっている大谷。なかでも今季は盗塁数が激増。2021年のシーズン自己最多26盗塁を大幅に上回る成績を残し、日本人最多を誇るイチロー氏の56盗塁の更新も視界に入る。
9月9日から行われる「どこでもアベマでMLBキャンペーン」の“宣伝本部長”に就任した糸井氏は独占インタビューに応じ、大谷の走塁に言及。キャンプから大谷を追いかけてきた同氏は「陸上選手がやるようなトレーニングを取り入れて、かなり走塁にフォーカスして練習していました。見ていても走り方が変わったように思います」と語った。
糸井氏から見て大谷選手が変わった1番のポイントは"前捌き"による盗塁だという。
「走る動作って、当たり前ですが地面を蹴る動作が必要です。ただ、蹴る意識が強いと、足が流れてしまい力が伝わらない。でも大谷選手は“前捌き”で走る。足を引き上げる力、前に押し出す力が強い。キャンプからそういう練習をしていて、それが成果として現れているシーズンですね」
糸井氏が言う前捌きの走塁についてわかりやすかったシーンが、45盗塁を決めた9月2日(日本時間3日)のダイヤモンドバックス戦だった。ベッツ内野手の打席で、一塁の大谷はカウント1-0から2球目でスタートを切った。完璧なスタートからぐんぐんと加速し、あっという間に二塁を陥れた。この走塁をリプレイで確認すると、糸井氏が言うようにしっかりと足を引き上げて、前へ前へと進んでいる。大谷の後ろに砂埃が立つことはなく、力が後方に逃げることなく前への推進力を生み出していることが、映像からでもわかる。
自身もオリックス・バファローズ時代の2016年に53盗塁でNPB史上最年長盗塁王に輝いた糸井氏は「走るってきついんですよ。大谷選手は体も大きいし、それだけ力が必要。193cm、95キロでしょ? そんな選手が50盗塁するなんすごいこと」とコメント。さらに大谷は昨年に右肘の手術をしたばかりであることにも触れて「みんな忘れてるけど、彼はまだリハビリ中ですから」と大谷の体を心配する。
一方で「リハビリ中なのにこの成績。シーズン序盤は帰塁の際に怖がって足から行くこともありましたが、今は右手で帰塁できている。今はかなり状態も上がってきているのでしょう。50本にしても50盗塁にしてもすごいこと。記録が楽しみですね」と、前人未到の大記録達成に期待を込めた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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