日本将棋連盟は創立100周年を迎えた9月8日、東京・千駄ヶ谷に新将棋会館が完成したことを発表した。午前10時半から行われたお披露目式では羽生善治会長(53)のほか谷川浩司十七世名人(62)がテープカットを行ったほか、七冠保持者の藤井聡太竜王・名人(22)も出席。記念の日に新拠点の完成を祝った。
お披露目式では、羽生会長が「将棋ファンのみならず、多くの人が訪れて楽しんでもらえるような場所にしていきたい。100周年を新たな節目として、良い形で次の世代に残していきたい」とあいさつ。
さらに、スポーツの聖地・国立競技場や、国立能楽堂が近隣に所在していることにも触れ、「千駄ヶ谷がスポーツ、文化、芸術の街として発展できるように、将棋連盟としても頑張っていきたい」とますますの発展を誓った。
新将棋会館は、現在の将棋会館からJR総武線・千駄ヶ谷駅から徒歩2分の立地に新設された「ヒューリック将棋会館千駄ヶ谷ビル」の1階に移転。10月1日にカフェ、道場、売店を備える「棋の音(きのね)」のオープンを予定している。新会館での公式戦の対局は年明け頃を予定している。