<大相撲九月場所>◇三日目◇10日◇東京・両国国技館
現役最小兵160センチの16歳序二段力士が、“30歳、82キロ”差の相手に衝撃的な足取りで勝利した。取組直後には倒れた相手に手を差し伸べ、抱え上げる仕草も見せ「気遣いのできる子」「優しい」とファンをほっこりさせた。
【映像】無差別級対決で劇的決着 16歳力士の優しさにほっこり
劇的な勝利を遂げて館内を沸かせたのは序二段七十六枚目・琴元村(佐渡ヶ嶽)。平成20年(2008年)生まれ16歳の琴元村は、かつて小学4年生の時に「第9回白鵬杯2019」で体重が倍以上重い相手に逆転勝利を遂げ、“天才相撲少年”として注目を集めた逸材だ。中学卒業後に角界入りすると、令和六年(2024年)五月場所の前相撲で初土俵を踏み、身長160センチ・体重68キロの小柄な体格ながら3勝を挙げた。初めて番付に四股名が載った七月場所では、序ノ口で4勝3敗と見事に勝ち越しを決め、今場所は序二段に昇進して臨んでいる。
1番相撲の二日目の取組では惜しくも黒星を喫したものの、驚異的な粘りを見せて物言いがつく展開となり、ファンも大興奮。そんななか、2番相撲、三日目の対戦相手となったのは序二段七十七枚目・天一(山響)。天一は46歳のベテランで、身長173.5センチ・体重150.3キロの体格だ。琴元村とは年齢差30歳、体重差は約82キロという、まさに“無差別級”の対決となった。
だが琴元村は持ち前の驚異的な体幹力を発揮。立ち合い両者ふわりと体を起こすと、すかさず琴元村が素早く潜り込み、一旦離れてから速攻で足取りに出て相手を撹乱。土俵際でそのまま足取りを決めて大きな体の相手を転がした。衝撃的な結末に客席からはどよめきが沸き起こった。取組直後に琴元村は倒れた相手を気遣い、起き上がるのを手伝う気遣いも見せていた。勝った琴元村は1勝目。敗れた天一は2敗目を喫した。
琴元村の衝撃的な決着に、視聴者からは「おおー!」「うまい」「すげぇ」と驚きの声が続出。倒れた相手に手を差し伸べる様子にも「そして助け起こす」「気遣いのできる子」「優しい」と注目するファンが相次いだ。(ABEMA/大相撲チャンネル)
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