将棋の第72期王座戦五番勝負は9月18日、愛知県名古屋市の「名古屋マリオットアソシアホテル」で第2局の対局を行っている。藤井聡太王座(竜王、名人、王位、棋王、王将、棋聖、22)と挑戦者の永瀬拓矢九段(31)は、前日の17日に現地入り。対局場検分のほか、取材に応じた藤井王座は「積極的な将棋を指していきたい」と本局への意気込みを語った。
前期と立場を入れ替え、再戦となった“藤井・永瀬”による大注目のシリーズ。4日に行われた開幕戦では、藤井王座が後手番をブレイクし防衛に向けて幸先の良いスタートを切った。第1局を振り返った藤井王座は、「持ち時間5時間のチェスクロック方式というのは前期の王座戦以来の対局だったので、一局指して時間の使い方や感覚を改めて思い出したところがあった」とコメントした。
挑戦者に迎えているのは、藤井王座がプロデビュー以来長年の研究パートナーでもある永瀬九段。タイトル戦で3度目の対戦となったが、改めて「(研究の)深さや正確さはもちろんですし、すごく幅広い戦型に精通されている」と印象を語った。
前期は、挑戦者だった藤井王座が全冠制覇を、一方の永瀬九段は永世位の名誉王座獲得を目指した世紀の一戦として社会的な話題を呼んだ。藤井王座は「前期はかなり注目していただきましたし緊張感のあるシリーズでしたが、前期と比べるとリラックスして臨めている」とし、ほほ笑む場面もあった。
初防衛に向けて重要局となる第2局に向けて、「先手番なので一手一手しっかり読みを入れて積極的な将棋を指していきたい。永瀬九段の方が序盤からいろいろな指し方をされているので予想もつかないところがありますが、そういった工夫に対して上手く対応していけるかどうかが問われる」と意気込みを語っていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)