野球界ではあまり例がない、元プロバスケット選手の意外すぎる転身に元メジャーリーガーの川﨑宗則氏と元プロ野球選手の杉谷拳士氏が驚きを見せた。
9月15日の『ABEMAスポーツタイム』では、スポーツ選手を支える裏方特集として『 選手を支える裏方スタッフの思い』を放送。バスケットボール・Bリーグのアルバルク東京を取材した。
最初に紹介されたのは、かつてアルバルク東京をはじめ3チームでプレーした元プロバスケットボール選手の伊藤大司さん。2021年に現役を退いてからは、アルバルク東京の裏方として活躍している。
そんな伊藤さんの現在の役職に関して、スタジオの川﨑と杉谷に問題が出される。杉谷は「トレーニング部門を見るスタッフ」、川﨑は「アナリスト」など、元プロアスリートに因んだ役職を答えたが、正解はチーム運営の最高責任者であるゼネラルマネージャー(GM)だった。
驚きの答えに2人は揃って「ゼネラルマネージャー!?ちょっとすみません!失礼しました!」と大慌ての様子を見せ、スタジオは大爆笑に包まれた。
確かに、引退した選手はコーチや監督を目指すことが多く、その中でGM職に就く元アスリートは、他の競技を含めても少ない。数少ない例の一つは、MLBのロサンゼルス・ドジャースや日本では東京ヤクルトスワローズなどで活躍した石井一久氏が、東北楽天ゴールデンイーグルスのGMに就任した事例だ。
そんな異色の経歴を歩んでいる伊藤さんは「現役中に3チームを渡り歩いてフロントとチームの距離感、こういう関係の方がいいんじゃないかと色々感じるようになった。それだったらコーチではなく、GMとしてチームを作る方に興味が湧いて(現役)最後の年にアルバルクからオファーをもらった」とコメント。選手を経験したからこそ見てきた答えだったようだ。
そんな伊藤さんが心掛けていることは「チーム側とフロント側のコミュニケーションの架け橋」だ。実際に選手たちからは「頭がいいしチームファーストで考えてくれる。やりやすいGM」、「とてもコミュニケーションが取れて選手、エージェント、コーチともいい雰囲気。コート上だけでなく、個人的なことも常に助けてくれる」と絶大な信頼を得ているようだ。
(ABEMAスポーツタイム)