【映像】チェックリストで判明 あなたは“パラハラ上司予備軍”?
職場の上司について、20代から30代の社会人に行った調査で、およそ36%が「思わない」または「やや思わない」と回答した(株式会社識学のインターネット調査)。
「今の私の上司、管理職になったら人が変わった。以前は理解ある穏やかな先輩だったのに」「パワハラ上司あるある 『昔は優しかった』」(SNSの声)
職場から「いい人だ」と言われ、仕事も丁寧で行動力もあるあの人が…立場が変わった途端、パワハラ上司に豹変。そんな上司、あなたの周りにもいないだろうか?
なぜ、そうなってしまうのか?
「人は立場が上になると横柄になるからな」「うちの会社は中間管理職に厳しいからそれが原因かも」(SNSの声)
中間管理職について、明星大学心理学部教授で臨床心理士/公認心理師の藤井靖氏は「上からの突き上げと下からの要求にさらされるプレッシャーがある」と説明する一方で上司になった全員が変貌を遂げるわけではないという。
“優しく見えるが実はヤバい人”をあぶり出す方法はないのか? 藤井氏はチェックリストを作成した。
【職場で立場が変わると人が変わったように見えるかもしれないチェック7】
1.誰からも「いい人」という評判だ
2.思いが強くてルールに厳しい
3.客など関係が薄い相手に対しての用意が周到で丁寧
4.実は日々ストレスや不満を溜めていそう
5.思いついたことはすぐに取り組もうとする
6.自分のプライベートをあまり話したがらない
7.「あなたのためだよ」とよく言う
上記の項目に多く当てはまる人ほどリスクが高いという。
また、それぞれのチェック項目の隠されたリスクについては…
1.誰からも「いい人」という評判だ
=周りにとって「都合のいい人」は実は本性を隠していることがある
2.思いが強くてルールに厳しい
=軌道修正をしてくれる上役がいれば抑えがきくが、自分がトップになると柔軟性や多面性のなさが目立つかも
3.客など関係が薄い相手に対しての用意が周到で丁寧
=部外者に必要以上に気を遣いその分身内に厳しかったり求めるハードルが高い人かも
4.実は日々ストレスや不満を溜めていそう
=日々、その都度ストレス処理ができていない人は他者にぶつける形で発散することが多い
5.思いついたことはすぐに取り組もうとする
=実は感情コントロールや我慢ができない人かも
6.自分のプライベートをあまり話したがらない
=ささいなことでも否定されたり共感されなかったりすることを恐れている可能性があり、立場が変わると過敏に反応する場合がある
7.「あなたのためだよ」とよく言う
=周りや相手のことを実はよく理解していない人が言うセリフ。思い込みが強いと立場が変わった時に突っ走ってしまうことも
7項目あるが、藤井氏は特に「1.誰からも『いい人』という評判だ」という項目に当てはまる人はリスクが高いと警鐘を鳴らす。
「本当に誰にとってもいい人なのかもしれないが、もしかしたら“都合のいい人”かもしれない。そんな“都合のいい人”は本性を隠したり、周りに合わせることでいい人と言われている場合がある。そんな人が立場を変わって権力を持ち、周りに合わせる必要がなくなった時に本性がバッと出るという話はよく聞く」
さらに藤井氏は「6.自分のプライベートをあまり話したがらない」にも注意が必要だと指摘する。
「ハラスメント被害の話を聞いてると、『実は加害者のプライベートの話を聞いてなかった』というケースが多い。自分の弱みや私生活を否定されることに対して過敏である人が多く、自分のプライベートを話さない傾向にあるのだ」
最後に藤井氏は「7.『あなたのためだよ』とよく言う」人も気をつけるべきだ、と警鐘を鳴らした。
「実は、これは相手のことを理解していない人が使うセリフだ。本来は『相手がどうなりたいか、どうしたいか』をちゃんと聞いて理解した上で『では、こうした方がいいのでは』と話すもの。それに対して、わざわざ『あなたのためだよ』と言語化するような人は相手に対する理解をすっ飛ばして言ってる傾向にある」
(『ABEMAヒルズ』より)
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