<大相撲九月場所>◇十三日目◇20日◇東京・両国国技館
大相撲九月場所も終盤に差し掛かった十三日目。連日の取組で力士たちには疲労が溜まる一方、限界を突破してファンを沸かせる熱戦を繰り広げている。そんななか、力士たちの真剣勝負に“水を差す”かのような観客の振る舞いがあり、「つまみ出せ」「最悪だろ」など批判が相次ぐ一幕があった。
反響を呼んだのは、三段目二十二枚目・周志(木瀬)と三段目十九枚目・栃登(春日野)の一番での出来事。ともに3勝3敗で勝ち越しの命運をかけた一番、立ち合いぶつかり合ってから一進一退の突き押しを繰り広げ、やや半身の体勢で組み合ってこう着状態に陥った。攻めあぐねている両力士の様子に、行司から「はっけよい」の声が。さらに館内からは拍手が送られたが、突如、客席から「よ~い!はっけよ~い!よい!」と叫ぶ酔っ払った男性のような声が館内に響いた。思わぬ出来事に、他の観客は呆れ返ったような笑いを漏らした。
力士が真剣勝負を繰り広げているさなか、客席から飛んできた予想外の“奇声”に、「やだなぁ」「最悪だろ」「違反じゃね?」「やばいのいる」「つまみ出せ」「ダメな客」など、中継を見るファンから不快感をあらわにする声が相次いだ。
なお取組はその後、体を入れ替えた周志が一気に寄り切って勝利。周志は4勝目を挙げ今場所勝ち越しを決めた。敗れた栃登は今場所負け越しとなる4敗目を喫した。(ABEMA/大相撲チャンネル)