■介護の未来の仕組み

 「介護労働安定センター」によると、訪問介護員の人手不足を感じる事業所は約8割。「厚生労働省」によると訪問介護の求人倍率は15倍に上るという。

 人手不足について、熊谷氏は「事業者によるヘルパーの囲い込みで、必要な場所に人材が行き渡っていない」と考えている。ヘルパーの約8割は非正規雇用で、人手確保のため守秘義務を口実に他社で働かせない。そのため時間があるのに働けない実態があるという。

 SBテクノロジー、セキュリティーリサーチャーの辻伸弘氏は「介護の仕事をされる方は、どうしても得られるお金が少なく、人もなかなか集まってこない。仕組みを作ることで、うまくマッチングして、複数掛け持ちできるようにするなど、将来的に考えていらっしゃるのか」と問いかけた。

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 熊谷氏は「大きなユニオンのような形を作って、(事業者が、ヘルパーを)シェアするような形ができればいい」と答え、「既存の法整備だと、どうしても囲い込み、ヘルパー会社一つひとつが、個人情報保護の観点に立って、他の事業所では働いてはいけない形を取る。なので、介護士が足りないと言われている世の中だが、今は約250万人の介護に携わる方がいて、介護を受ける方が約700万人なので、できないわけがない」との見方を示した。

(『ABEMA Prime』より)

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