<大相撲九月場所>◇十四日目◇21日◇東京・両国国技館
体重155.7キロ差となった三段目の超無差別級対決で、弱冠20歳の若手力士が30歳のベテラン巨漢力士を真っ向勝負の末に激しく土俵上に転がす圧巻勝利。まさかの結末に館内が騒然となった。ファンからも「相撲ってこういうもの」「これぞ大相撲!」など驚きと興奮の声が相次いだ。
三段目十三枚目・須崎(大嶽)と三段目十三枚目・出羽ノ城(出羽海)がともに勝ち越しをかけて臨んだ一番。20歳の須崎は身長170.6センチ、体重が96.3キロ。対する30歳のベテラン出羽ノ城は身長190.5センチ、体重が252キロ。じつに身長20センチ、体重155.7キロ差という超無差別級対決となった。
一度目はタイミング合わず、二度目の立ち合いで諸手で突いて出たのは須崎、正面から受け止めたのは出羽ノ城。力いっぱい突き押しで攻める須崎だが、出羽ノ城の巨体はビクともしない。すると須崎は、右からの張り手を交えながら反時計回りに半身の体勢をとった。と次の瞬間、やや前重心になった出羽ノ城に対して、須崎は鋭くはたき込むようにして252キロの巨体を土俵に叩きつけた。
あまりにも鮮やかな衝撃の結末に館内は騒然。一方、“してやったり”の須崎は軽やかな足取りで所定の位置に戻り、勝ち名乗りを受けた。決まり手は肩透かし。勝った須崎は4勝目(3敗)を挙げて今場所の勝ち越しを決め、一方の敗れた出羽ノ城は3勝4敗となって負け越しが決まった。
大興奮の一番にファンからは「体重差えぐ」「力士一人分」「相撲ってこういうもの」「これぞ大相撲!」といった反響が相次いだ。(ABEMA/大相撲チャンネル)