南4局の時点で、全員が持ち点・3万点以下のロースコア。そんな痺れる激戦を制したのは、軍師ことEX風林火山の勝俣健志（連盟）だった。
プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」9月24日の第1試合は、チームメイトの松ヶ瀬隆弥（RMU）が躍動した。チームは今期初勝利。流れに乗りたい第2試合は、起家から勝又、BEAST X・菅原千瑛（連盟）、KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳（連盟）、U-NEXT Pirates・鈴木優（最高位戦）の並びで始まった。勝又は東1局でリーチ・ツモ・平和・ドラ・裏ドラの満貫・1万2000点をアガったものの、東1局1本場では菅原に満貫・8000点（＋300点）を放銃。その後も菅原や岡田がツモアガリし、じわじわと持ち点を削られる展開だった。
それでも南3局、リーチ・ツモ・平和・一盃口の5200点を獲得すると、南2局に菅原が鈴木優の跳満を親被りしたことでトップ目に。ただ、勝又の持ち点は2万6200点で、2着目の菅原とは500点、3着目の鈴木優とは800点、4着目の岡田とは3500点差だった。「とんでもない集合状態になりました。全員集合、南4局！」。僅差の状況に放送席が盛り上がる中、勝又は8巡目に五・六万の形から四万をチー。「誰かがアガって2着目でもいいかな」「長い戦いなので。絶対にトップを取らなければという半荘ではない」「放銃すると3着どころか4着まで見える。そこのバランスの取り方に注意して、アガれたらいいなぁくらいの軽い感じでやっていました」とするも、しっかりとタンヤオ・赤の2000点（供託1000点）を獲得し、ファンを「強い！絶対に強い！」「天才」「さす軍師」「この手を仕上げるか」「いやーすごいね」「お見事」などと熱狂させた。
これでチームはデイリーダブルを達成した。「4000（点）オールをツモって、これでトップじゃなかったら情けないなと思っていたら、4着になりそうで…」。試合後に内容を振り返った勝又は、「最後も、めくり合いにラッキーで勝つことができたので、今日は一日ついていたなと思います」とコメント。ファンには「去年も一昨年も、1週間にワントップを取っていれば、レギュラーシーズンは通過できると思って戦っていた」とチーム戦略を明かし、「先週は4半荘を戦ってゼロトップだったので、今週は2トップを取って挽回したいなと思っていたところを、今週初日にトップを取ることができて、かなり嬉しく思っています」「まだ週末も1試合あるので、そこでもトップを取って、“貯金1”みたいな形で来週以降も戦っていきたいと思います」と宣言した。
【第2試合結果】
1着 EX風林火山・勝又健志（連盟）2万9200点／＋49.2
2着 BEAST X・菅原千瑛（連盟）2万5200点／＋5.2
3着 U-NEXT Pirates・鈴木優（最高位戦）2万4400点／▲15.6
4着 KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳（連盟）2万1200点／▲38.8
【9月24日終了時点での成績】
1位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ＋149.7（6/96）
2位 セガサミーフェニックス ＋90.3（4/96）
3位 EX風林火山 ＋75.7（6/96）
4位 TEAM雷電 ＋16.1（6/96）
5位 U-NEXT Pirates ▲12.4（4/96）
6位 KADOKAWAサクラナイツ ▲17.4（6/96）
7位 赤坂ドリブンズ ▲23.5（4/96）
8位 BEAST X ▲132.5（6/96）
9位 渋谷ABEMAS ▲146.0（6/96）
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
