将棋の藤井聡太王座(竜王、名人、王位、棋王、王将、棋聖、22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する第72期王座戦五番勝負が9月30日、京都市の「ウェスティン都ホテル京都」で第3局の対局が行われている。前日の29日に現地入りした両者は対局場検分を行ったほか、インタビューでは藤井王座が研究パートナーでもある永瀬九段との対局への思いを語った。
藤井王座の2連勝で迎えた第3局・京都対局。昨年、藤井王座が前人未踏の“全八冠制覇”を達成した思い出の地でシリーズに決着を付けるのか、タイトル奪還を狙う永瀬九段が踏みとどまるのか、大きな注目が集まっている。
対局前日に京都入りした両者は、検分を行ったほかインタビューにも対応。藤井王座は、「作戦面で後れを取らないようにして、中終盤の難解な将棋を指せれば。自分にとって大きな一局になると思いますが、あまり意識せずに気持ちの上ではこれまで通り臨みたい」と意気込みを語った。
さらに、長年の研究パートナーでもある永瀬九段との対局についても言及。「永瀬九段には私が棋士になった当初から研究会で長く教えていただいているので、公式戦で対戦する時にはもちろん特別な気持ちがある」とコメント。「お互いに作戦や手の内はある程度知っているところもあるので、そういった準備であったり戦い方という面でも違ったところを求められるところもあると思っている」とし、他のトップ棋士たちとの公式戦とは違った印象を持っていることも語っていた。
シリーズはいよいよ勝負所に突入。「多くの方に注目していただける一局になると思うので、しっかり集中して見ごたえのある一局になるように頑張りたい」と気持ちを引き締めていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)