将棋の藤井聡太王座(竜王、名人、王位、棋王、王将、棋聖、22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する第72期王座戦五番勝負が9月30日、京都市の「ウェスティン都ホテル京都」で第3局の対局が行われている。ABEMAの中継には、本田奎六段(27)が出演。解説の合間には、「序中盤で知らないこと無いのでは…」と藤井王座の更なる“進化”に言及した。
藤井王座の初防衛か、後がなくなった永瀬九段が踏ん張るか。注目の第3局は、昨年藤井王座が前人未踏の全八冠独占を達成した「ウェスティン都ホテル京都」を舞台に争われている。デビュー以来、将棋界に数々の金字塔を打ち立ててきた藤井王座だが、同僚棋士には八冠達成後の現在も更なる進化が見てとれるという。
中継で解説を務めた本田六段は、「藤井王座は、昔はずっと秒読みに追われていた印象ですが、今は基本的に相手よりも時間を残していることが多い。時間の使い方も洗練されて隙が無くなってきている」と言及。「以前は序中盤で相手の研究に飛び込んで1、2時間差をつけられる様子をよく見てきましたが、そもそも研究負けをしないというか、知らない手がなかなか飛んでこなくなっているんでしょうね」と語った。
年間を通じて全国を飛び回るハードスケジュールの中でも、常に最新・第一線に立ち続けている若き“絶対王者”に対し、「序中盤で知らないことがなくなってきたんですかね」という驚きのコメントを残していた。
『知らないことはない』という本田六段の“藤井・進化論”に、聞き手を務めた中村真梨花女流四段は「恐ろしいですね(笑)」。視聴者からも「序盤で分からないことが無くなってきたとかやばw」「隙がないよね」「対戦相手が藤井さんに毎局新研究をぶつけるから、慣れてきたのでは?」「奇襲が存在しなくなった」「ほんとに知らないこと無さそうでこええw」「あ、はい序中盤は全て知っています」「それはある程度ありそう、研究で永瀬さんに負けない」と多くの反響が寄せられていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)