「SUNTORY将棋オールスター東西対抗戦2024」の関西予選Cブロックが10月5日、大阪市の関西将棋会館で行われ、決勝戦で宮嶋健太四段(25)が森本才跳四段(23)に112手で勝利した。この結果、西軍“最後の一人”は宮嶋四段に決定。藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)らとともに東西対抗戦に挑む。
東西を合わせて“最後の一枠”を獲得したのは、昨年10月にプロ入りした新鋭・宮嶋四段だった。この日は、1回戦を不戦勝スタートとハプニングに見舞われたものの、2回戦でタイトル経験者で本棋戦の予選突破経験を持つトップ棋士・斎藤慎太郎八段(31)を撃破。以降、西川和宏六段(38)、ベテランの豊川孝弘七段(57)、決勝戦では森本四段を破り、本戦出場権を勝ち取った。
堂々の西軍メンバー入りを決めた宮嶋四段は「優勝できて嬉しい。東西対抗戦はお祭り。関西で仲間になる先生方は本当にオールスターなので、チームの一員として活躍できるように頑張りたい」と笑顔で意気込みを語った。
西軍は、ファン投票で選出されている藤井竜王・名人、豊島将之九段(34)、山崎隆之八段(43)に加えて、予選突破組の藤本渚五段(19)、上野裕寿四段(21)、宮嶋四段の6人に決定。力を合わせて東軍に戦いを挑む。
トップ選出された藤井竜王・名人とは、少年時代から交流があったことでも知られており、「奨励会に入った時は“聡ちゃん”と呼んでいた」というエピソードも知られている。晴れ舞台で両名がどのような交流を持つのかにも、大きな注目を集めることになりそうだ。
◆SUNTORY 将棋オールスター 東西対抗戦2024 ファン投票による選出(東西各3人)、予選(東西各3人)、決勝戦(東西各6人)によって構成される。12月15日に開催予定の決勝では、個人戦と団体戦のポイント数で優勝チームを決定する。対局は全て持ち時間なし、初手から1手30秒未満で行われる。先手・後手は振り駒で決める。
(ABEMA/将棋チャンネルより)