9月29日にエスコンフィールドHOKKAIDOで行われた北海道日本ハムファイターズ対福岡ソフトバンクホークスの一戦で、ソフトバンクの“育成10位の怪腕”こと前田純が、“魔球”ともいうべき変化を見せるチェンジアップで、日本ハムの強打者たちを相次いで翻弄した場面について、野球解説者の里崎智也氏が言及した。
新外国人・ダウンズの先頭打者アーチでいきなり1点の援護をもらい、その裏のマウンドに上った前田は、1死から2番・松本剛にライトへと運ばれて走者を出すも、ここでいきなり“魔球”チェンジアップを解禁。まず3番・マルティネスに対しては、内外に投じたストレート2球で早々に追い込むと、勝負の3球目は、外へと投じた123キロのチェンジアップ。その球速差に惑わされたのか、マルティネスはまさかの3球三振に。これで2死とすると、4番・レイエスに対しては、カーブが上手く決まらずにボール先行でカウント3-1となるも、5球目、真ん中高めいっぱいのストレートでファウルを打たせてフルカウントとした上で、最後は大胆にもほぼど真ん中へと123キロのチェンジアップ。打ちに行ったレイエスはまったくタイミングが合わず、あえなく空振り三振となった。