何回やっても、この瞬間だけはたまらない。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」10月7日の第2試合はKADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)がトップで今期2勝目を獲得。試合後は会心のアガリの感触を振り返り、穏やかな笑みを浮かべた。
第1試合はKADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)が渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)に終盤逆転されての2着。この試合は起家から渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)、BEAST X・猿川真寿(連盟)、EX風林火山・二階堂瑠美(連盟)、堀の並びでスタートした。東1局、堀はカン8筒をチー、さらに西をポンしてチャンタ・ドラ2の仕掛け。瑠美がリーチをかけてきた直後にカン八万待ちでテンパイした。瑠美がツモ切った1筒にすぐさまポン。九万単騎待ちに受けかえると、すぐにツモアガリ。チャンタ・ドラ3の8000点で大きな先制点を得た。
東3局はカン7筒待ちのタンヤオをダマテンに構える。7筒はドラ、すでに山には1枚しか残っておらず、アガリは苦しいかとみられたが、瑠美のリーチ宣言牌がこの7筒となり堀がロン。タンヤオ・赤・ドラの5200点でさらに抜け出しを図る。南3局3本場は五・八万待ちの平和をテンパイ、これも慎重にダマテンとすると、下位からの挽回を期す瑠美、猿川の攻めをかわす形で八万のツモ。1500点(+900点、供託1000点)の価値ある追加点を挙げた。オーラスは大トップを目指し親リーチも、猿川へ跳満の放銃。やや素点は減らしてしまったが、+60.4のトップで今期2勝目を挙げた。
開幕からトップ・4着、そしてこの日のトップ。インタビューではまず「開幕トップを取ったところまではラス回避率1位を狙っていたのですが、もう諦めました」と苦笑い。“至極の一局”には東1局を選んだ。この局について堀は「頑張って仕掛けて、1筒をポンしたのですが(瑠美のリーチの河に)結構いろいろ通っていて、七万はスジとはいえ危ないと思っていた。『(ポンを)言っちゃった!』みたいな。ずっと迷っていました、鳴いたら九万単騎もミエミエなので」と選択にためらいもあったと明かした上で「『言っちゃったからしょうがない』と思ったら九万がすぐ(ツモ筋に)いた。麻雀やめられないですね!九万のあの感触」と喜びを嚙み締めた。
職人がこなす仕事は見る者が感服するものばかり。インタビューの締めには「こないだは悔しいラスだったのですが、今日はトップを取ることができました。まだ先が長いので、みんなで頑張っていきます」と頭を下げ、その姿には「かっこよ!」「堀は天才」「ぽよありがとーー!!」とファンから賛辞が多数寄せられていた。
【第2試合結果】
1着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)4万400点/+60.4
2着 渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)2万9800点/+9.8
3着 BEAST X・猿川真寿(連盟)2万8700点/▲11.3
4着 EX風林火山・二階堂瑠美(連盟)1100点/▲58.9
【10月7日終了時点での成績】
1位 セガサミーフェニックス +200.2(10/96)
2位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +142.0(12/96)
3位 U-NEXT Pirates +100.2(10/96)
4位 KADOKAWAサクラナイツ +49.4(12/96)
5位 TEAM雷電 ▲56.1(12/96)
6位 赤坂ドリブンズ ▲68.7(10/96)
7位 BEAST X ▲77.6(12/96)
8位 EX風林火山 ▲85.6(12/96)
9位 渋谷ABEMAS ▲223.8(14/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)