IBF世界ライトフライ級タイトルマッチが12日、愛知県国際展示場で行われる。王者シベナティ・ノンシンガ(南アフリカ)に挑むのは元WBC世界王者の矢吹正道(LUSH緑)。2022年3月、寺地拳四朗(BMB)とのダイレクトリマッチに敗れて王座陥落した元世界チャンピオンが人生をかけて挑む世界タイトルマッチの行方を占う――。
「落ち着いているし、自信はあります。過去の自分より今のほうが強い」。
 7日、名古屋市内で開かれた公開練習で、矢吹はいつものように静かに、それでいて決意に満ちた言葉を口にした。続けて「全力を出し切って負けたらそれまで」とも。この一戦にかける思いがひしひしと伝わってきた。