【MLB】ドジャース 2-0 パドレス(10月11日・日本時間12日/ロサンゼルス)
世界最高峰の舞台で実現した日本人同士の頂上対決は、まさに手に汗握る攻防だった。
ドジャースの大谷翔平投手が「1番・DH」でパドレスとの地区シリーズ第5戦に先発出場すると、相手の先発ダルビッシュ有と対戦。フルカウントにもつれ込む攻防で決着を着けたのは、圧巻の"縦スラ"だった。38歳の先輩に軍配が上がったこの勝負を目撃したファンは、「この時代に生きててよかった」と興奮と感動を覚えていた。
1回裏、先頭打者として打席に入った大谷は、ダルビッシュが投じた初球、低めのストレートを見逃して1ストライク。2球目も同様のコースに決まるストレートを見逃したが、これは"逆球"となったためか、主審のコールは「ボール」となった。3球目は低めに外れるスプリットを見極め、4球目はカットボールをスイングするもファウル。大谷は追い込まれたところでいつものように打席を外して一度、呼吸を整える。
少し間が空いた5球目のカーブは低めに外れてフルカウント。ここで、ダルビッシュが決め球に選択したのはスライダーだった。速度87.4マイル(140.6キロ)でストライクゾーンからボールゾーンへと縦に鋭く変化する魔球に、大谷のバットは空を切って空振り三振。4種類のボールに幻惑され、この勝負で大谷は完敗を喫した。
この対決を見たファンはSNSなどで、「この時代に生きててよかった」「完全にダルに軍配だね」「野球ってすごい」「アツすぎる!」「テンション上がる」「やっぱ変化球エグ」「何度見ても震える対決」「縦スラ、ジャイロ回転綺麗すぎる」といったコメントが集まり、とりわけダルビッシュのスライダーに脱帽しているようだった。
大谷にとっては悔しい結果に終わったものの、やはり圧巻だったのはダルビッシュの投球だろう。この打席でダルビッシュが投じたストレートは最速95マイル(約152.8キロ)。先発でも100マイル(160キロ)に迫るストレートを投げ込む投手が多いMLBにおいては、決して球速に特徴があるわけではない。それでも、“持ち球は11種”と言われる多くの変化球を操り、計算し尽くしたタイミング、コースにきっちり投げ切る配球で大谷を封じ込めた。
この日、両者は3打席にわたって対戦し、第2打席はサードフライ、第3打席も空振り三振。大谷にとってはダルビッシュとの通算対戦成績で11打数1安打、5三振と完璧に打ち取られ、この試合でも見せ場をつくれなかった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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