■「AIの価値が生まれるまでやり続ける」

世界のユニコーン企業
拡大する

 人類におけるメリットを考えた場合、生成AIに向けた投資は、目先の赤字とは関係なく進んでいくものという意見が揃う中、村上氏は改めて、一企業に限定した見方の問題点を示した。「一企業の収益性とか企業価値がどうなるかという判断をすると、たぶんおかしな話になる。場合によっては合従連衡が起きるかもしれないし、場合によっては国を巻き込んでいくかもしれない。今、頑張って開発している人たちが投資を回収できるかと言えば難しいかもしれない。OpenAIが企業単位で価値を生み出せるかというよりは、全体で投資したもので最終的に人類が何らかの利潤を得た時に、そのパイの取り合いで今の人たちが取るとも限らない」と述べた。

 さらには「何兆円とかけて投資していって、付加価値が出るまでやり続ける。AIが価値を生むまでやる、そういう覚悟でやっている。確実に儲かるということを見据えてやっていない。今やっていることが非効率である可能性もあるが、それがわからないので最も現実的に考える効率的なやり方をしているはず」と繰り返した。これにはひろゆき氏も「Facebook、マイクロソフト、Googleにしても、AIに投資をしていないことの方がマイナスだ。とりあえず1000億円、数千億突っ込んでいる。なんとかなると思うという期待なので。そこを削減したと言ったら、もっと株価が下がる」と述べた。
(『ABEMA Prime』より)

この記事の画像一覧
OpenAI決算めぐり分かれる評価...赤字=悪が日本をダメに?生成AI覇権争いの行方
OpenAI決算めぐり分かれる評価...赤字=悪が日本をダメに?生成AI覇権争いの行方
この記事の写真をみる(4枚)