この日、4度目のセーフティーカー(SC)出動。クラッシュ連続で大波乱のオートポリスでは、DENSO KOBELCO SARD(#39 GR Supra)が運と技術と作戦で、4年ぶりの勝利を掴んだ。
大分県のオートポリスで行われたスーパーGT第7戦「AUTOPOLIS GT 3Hours RACE」は、4度のセーフティカー(SC)が出動する大波乱の展開となった。
10月25日に放送された『ABEMA SUPER GT ダイジェスト』では、この波乱の中、見事優勝を果たしたDENSO KOBELCO SARD(#39 GR Supra)に注目。運と技術と作戦でSC区間を制し、レースを制した見事な走りをクローズアップした。
レースが大きく動いたのは62周目。GT500クラスのModulo(#64 CIVIC TYPE R-GT)がコースアウトしてクラッシュし、この日3度目のセーフティカーが出動した。このタイミングで運良くピットインしていた2位の39号車は、最初のピットストップでドライバー交代を済ませていたことで、同時にピットインしていた首位のNiterra(#3 MOTUL Z)よりも先にピットアウト。これにより、実質的に首位に浮上した。この完璧なピットアウトに、ピットの脇阪寿一監督からは「トップに出たよ、グッジョーブ!」と歓喜の無線が上がった。
SCが明けるまでの間、39号車のドライバー中山雄一は、「死ぬ気で温めろタイヤ!」という指示を受け、タイヤを温めてリスタートの準備を進める。その緊張感の中でも、「了解ー!優しくしてください」「自信持っていこうな、よろしく頼んだよ」といったチームの和やかな無線が飛び交った。
そして68周目、ついにセーフティカーが明け、再スタートが切られた。実質首位の39号車の背後からはMOTUL AUTECH(#23 Z)が猛追し、緊迫した攻防戦を繰り広げる。39号車は数回のコーナーもしっかりとインを守り切り、23号車とのバトルに勝利し、実質首位をキープ。ガレージにいた関口雄飛も「抑えた!」と興奮して拍手を送った。
その後の86周目、GT300クラスのSUBARU(#61 BRZ R&D SPORT)がクラッシュし、この日4度目のセーフティカーが出動。そのままセーフティカーが先導する形でレースは終了し、39号車が2020年以来4年ぶりの優勝を飾った。
ファンからは「確かに今日すごく強かった、運ではないかもね」「ずっと待ってました!」と賞賛と喜びの声が上がり、『ABEMA SUPER GT ダイジェスト』にゲスト出演していた中山雄一は、「(スタッフの)泣いている姿を見れて、ジーンときますね」と優勝の喜びを振り返った。
(ABEMA『ABEMA SUPER GT ダイジェスト』/(C)GTアソシエイション)