公示前の4倍の28議席を獲得、さらに出口調査によると20代の若者の投票先のトップに。一方で、比例代表名簿に登載された名簿が不足し他党に譲るという“珍事”もあった。
なぜここまで国民の心を掴めたのか? 国民民主党の伊藤たかえ参議院議員と考えた。
伊藤氏は選挙結果を受けて「投票してくださった方々、本当にありがとうございます。ただ一方で、名簿が不足していた、我々がしっかりと候補者を立てられなかった点について本当に申し訳ない。来年の選挙、参議院選も各地の自治体選挙でしっかりと候補者を立てるという教訓としたい」と述べた。
◼️若者=国民民主党支持、高齢者=立憲民主党支持?
国民民主の躍進について、JX通信社 代表取締役の米重克洋氏は「国民民主が元々20代、30代の特に都市部の男性を中心に支持を集めていることは世論調査で示唆されていたが『ここまで伸びるのか』というのが率直な感想だ。『年代別 比例投票先』(ANN)において、20代は自民党=21%に対し、国民民主党が26%もあり、30代でも自民党と並ぶほどの支持がある。一方で、最大野党である立憲民主党を見ると、どちらかというと高齢の方、60代、70代のウエイトが非常に大きくなってくるという“対照的な支持構造”になっている」と分析した。
20代、30代は重い社会保障を背負いながら子育てもするという世代だが“人口のボリューム”が少ないため「どうせ声は届かない」と諦めがちとも言われる。そんな世代になぜ国民民主の訴えが刺さったのか?
伊藤氏は「『もし議員数が(元々の)7議席から議員立法が提出できる21議席になればこんな法律を作ってこんなことを変えられる』と極めて具体的に話すように意識してきた。例えば、私たちが納めた健康保険の半分は自分たちもしくは自分たちの家族のために使われているが残り半分は後期高齢者の制度を支えるために使われている、などと明らかにした上で『同世代の支え合いを機能させる』『ちゃんと公金を入れて社会保険の負担を下げる』などと極めて具体的に訴えた」と戦略を語った。
(『ABEMAヒルズ』より)
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