近年、街の過度な明かりによって星空が見えなくなる「光害(ひかりがい)」が、星空だけでなく人間や野生動物、植物などさまざまな生物に影響を及ぼしているという。
 朝日新聞デジタル企画報道部記者・小川詩織氏が光害の実態や、日本やフランスで行われている取り組みについて取材した。
 光害の影響を大きく受けているのが“ウミガメ”で、特に産卵が関係しているという。夜になると産卵のために砂浜に上陸して、100個以上の卵を産んで海に戻る。孵化した子ガメも生まれてまもなく海へと向かうが、そのとき方向を定めるのに重要なのが「光」。星や月明かりなど海に反射した光をたどる習性があるためだ