将棋の第10期叡王戦九段予選Aブロックの対局が10月31日に行われ、三浦弘行九段(50)が高橋道雄九段(64)に勝利し準決勝進出を決めた。次戦では、予選決勝進出をかけて鈴木大介九段(50)と対戦する。
 九段予選Aブロックは10名が参加。午前中に行われた1回戦では、高橋九段が富岡英作九段(60)に勝利し2回戦へ進出した。
 午後2時から行われた2回戦では、三浦九段と高橋九段の対戦に。約2年ぶりとなった本局は、矢倉の出だしから先手の高橋九段が棒銀を採用。後手の堅陣を目掛けて強く角で攻め込んでいったが、三浦九段は冷静に対応。後手の受けの手順に攻めの継続が難しいと判断し、高橋九段が早めの投了を告げた。ABEMAでテキスト解説を担当した村中秀史七段(43)は「攻めを呼び込んで指すのは勇気がいるところですが、きっちり受け切り三浦九段の正確な読みが光った」と総括した。