【ブンデスリーガ】フライブルク 0-0 マインツ(日本時間11月3日/ヨーロッパ・パルク・シュタディオン)
マインツのMF佐野海舟が球際で驚異的な加速力を見せつけた。相手選手よりも身体が一つ前に出たタックルに、解説を務めた鄭大世氏もスケールの大きさを感じていた。
今夏に鹿島アントラーズからマインツに移籍した佐野は、ボー・ヘンリクセン監督から絶対的な信頼を得てレギュラーに君臨。堂安律が所属するフライブルクとの一戦でもダブルボランチの一角で、開幕から公式戦10試合連続でスタメンに名を連ねた。
この試合でも球際での強さが光るシーンも多く、その代表的な場面が31分に見せたタックルだ。佐野の身体に当たったボールがタッチライン際に流れると、これに日本代表MFとフライブルクのDFフィリップ・ラインハートが反応した。
佐野はラインハートよりもボールからやや遠い位置にいたが、驚異的な加速力でタッチラインを割りそうなボールに食らいつく。結果的にラインハートよりも前に出て先にボールに触り、味方へと繋げようとした。その後の流れでフライブルクのスローインとなったが、最後の最後まで諦めない全力プレーでチームを奮い立たせた。
画面外から急に飛び込んできた脅威的な加速とデュエルには、視聴者も「佐野すごいw」「佐野はやっw」「まじで才能の塊やな」「寄せがエグい」と反応したこのプレーに、ABEMAで解説を務めた鄭大世氏は「こういうのですよね」と佐野の良さが出たシーンだと言及した。
続けて「普通だと今のようなシーンは肩と肩がぶつかり合うじゃないですか。ただ、佐野の場合は一つ前に出ることができる。30センチ前に出ることで相手よりも有利になれる。ルーズボールは大好物ですよね」と、日本代表MFの身体能力の高さを賞賛していた。
試合終了後にABMEAの独占インタビューに応じた佐野は、Jリーグとの違いについて、「全てですけど、一番は切り替えの速さや、球際の重要さが違うと思います」と明かしていた。この31分の場面は、ブンデスリーガの特長を掴みながら、自らの持ち味を発揮できたシーンだったと言えるだろう。
なお、試合はフライブルクもマインツも90分間を通してなかなか決定機を作れず、スコアレスドローに終わっている。
(ABEMA/ブンデスリーガ)