【ブンデスリーガ】マインツ 3-1 ドルトムント(日本時間11月9日/メーヴァ・アレーナ)
「これぞ佐野海舟」という場面だった。マインツに所属する日本人MFは、ドルトムントのエースFWを相手に1対1を挑み、ボールを奪取することに成功。これにはファンも大興奮の様子だった。
今夏に鹿島アントラーズからマインツに移籍した佐野は、ブンデスリーガで1年目ながらもここまで全試合でスタメンに名を連ねており、ボー・ヘンリクセン監督から絶対的な信頼を得ている。その理由が分かるシーンが、2-1でリードして迎えた54分に見られた。
ドルトムントのエース、FWセール・ギラシがボールをキープしてから攻撃の起点となろうとした場面で、佐野は素早く距離を詰めて身体を寄せ、ターンをして前を向こうとした相手のプレーを完全に制限したのだ。
佐野が1対1で前を向かせない好守備を披露すると、味方のフォローもあってノーファウルでボール奪取に成功。屈強なFWを完全に封じ込めると、その後のルーズボールにもしっかりと反応し、最終的にマインツのマイボールにしている。
ABEMAで解説を務めた安田理大氏は「ギラシ(187cm・82kg)は相当フィジカルが強いと思うんですけど、(佐野も)全然負けていなかったですね」と、デュエルの強さに感心していた。
ABEMAでこのプレーを目撃したファンも、コメント欄で「佐野エグすぎるやろ笑」「佐野回収」「佐野バケモンすぎる」「佐野すげえ」などと反応するなど、持ち味を発揮する佐野のプレーに興奮していた。
データサイト『Sofascore』によると、佐野はこの試合における地上戦で9戦6勝と多くの1対1の場面で優位に立っていた。さらには、ブンデスリーガの公式が発表している「デュエル勝利数」は、今季すでに「108」でリーグ5位にランクイン。屈強な選手たちの中で特長を発揮し続けていることこそが、チームで信頼を得ている最大の理由だろう。フル出場した佐野の攻守にわたる奮闘もあって、マインツは3-1で強豪ドルトムントから勝利を収めている。
(ABEMA/ブンデスリーガ)