<大相撲十一月場所>◇二日目◇11日◇福岡・福岡国際センター
大関・豊昇龍(立浪)が小結・若元春(荒汐)を圧倒した結びの一番は、押し出された若元春が土俵下に激しく吹き飛ばされ、館内がどよめく大迫力の取組となった。勝利を確信した豊昇龍はファン曰く「安定のドヤ顔」を披露したが、険しい表情の直後に見せた“異なる表情”にもファンの注目が集まる一幕があった。
若元春との対戦成績は10勝2敗と分の良い豊昇龍が、大関の強さと好調さを存分に見せつけた。立ち合い突き上げるようにもろ手で当たった豊昇龍は、素早く若元春の腕をたぐって振り回すと、そのまま右手一本で強烈に押し出した。若元春が激しく土俵下に転落して転がる様子に館内は騒然。中には、腰を上げて若元春の様子を心配そうに見守る観客の姿も見られた。