【セリエA】ヴェネツィア 1-2 パルマ(日本時間11月9日/スタディオ・ピエル・ルイジ・ペンツォ)
パルマに所属するGK鈴木彩艶の“左足1本セーブ”が絶体絶命のピンチを防ぎ、決勝ゴールの呼び水となった。チームの今季2勝目に直結したプレーは、SNSでも話題沸騰だ。
日本代表GKがヴェネツィア戦で逆転勝利の立役者になったのは、67分のことだ。試合が1-1で推移する中、パルマがピンチを迎える。攻略された右サイドからシュートを打たれボールがこぼれると、DFフランチェスコ・サンパーノに合わせられる。
まさかのタイミングによる至近距離からのシュートという絶体絶命のピンチ。しかし鈴木は最後まで諦めず、ボールの横移動に対してステップを踏み、立ち位置を微調整すると、左足1本でシュートを弾き出したのだ。
シュートブロックとも表現できる鈴木のセービングにより、ボールはボックスの外へ。そこからカウンター攻撃を仕掛けたパルマは敵陣に侵入し、最後はこぼれ球をFWアンジュ=ヨアン・ボニーが押し込んで勝ち越しゴール。鈴木は力強いガッツポーズと雄叫びで喜びを爆発させた。
得点から約7分後に流れたリプレイにも、守護神の“左足1本セーブ”がしっかりと映されていた。曲げた左膝を内側に入れる姿勢でボールをしっかり止めており、基礎技術の高さを感じられるセーブだった。
現地メディア『PARMA TODAY』は「後半、ザンパーノの決定的なシュートを防いだ。そこからチームの反撃が始まり、2-1となった」と称賛し、10点満点中の個人採点で両チーム最高の「7.0点」と高く評価した。
日本のサッカーファンも鈴木の活躍にSNSで大興奮。「スローで見返したらパルマの逆転ゴールの前に彩艶が足でビックセーブしてた!」「あれザイオンのセーブからだったのか!」「逆転ゴール前の場面、やはり彩艶の足のセーブだったか」「彩艶のビッグセーブから勝ち越し!」「彩艶のセーブからパルマ逆転!」と称賛の嵐だった。
試合はそのままタイムアップ。パルマは昇格組対決を逆転で制し、今季2勝目を手にした。勝利に大きく貢献した鈴木はその後、日本代表に合流している。ワールドカップアジア最終予選2連戦でも活躍が期待される。
(ABEMA de DAZN/セリエA)