今夏に鹿島アントラーズからマインツに加入したMF佐野海舟が、1年目のブンデスリーガで早くも異彩を放っている。
とりわけJリーグ時代から得意だったデュエル(主に1対1の競り合い)は、ドイツでも十二分に通用。10節終了時点でデュエル勝利数は実に108回。この数字はチーム最多、ブンデスリーガ全体でも7位タイの記録だ。
実際、直近のドルトムント戦(11月9日)でもデュエルの強さはかなり際立っていた。中でも秀逸だったのが54分のシーンだ。ドルトムントFWセール・ギラシがボールキープした場面で、佐野は素早く距離を詰めて身体を寄せ、ターンをして前を向こうとした相手を完全に制限。176cm・67kgの佐野が187cm・82kgのギラシをシャットアウトし、最終的には味方のフォローもあってボール奪取に成功している。