<大相撲十一月場所>◇三日目◇12日◇福岡・福岡国際センター
35歳、体重61キロの最軽量力士が相手のパワーに吹っ飛び、2連敗を喫した。しかし、土俵の上をすばしっこく動き回る姿、しぶとく仕掛ける姿勢、そして取組後のどこか爽やかさが漂う姿に「あれだけ動き回れるのすごい」「あの小さな体でよくここまで戦えるよね」など称賛の声が集まった。
その最軽量力士とは序二段七十四枚目・宇瑠寅(式秀)。平成二十二年九月場所に初土俵を踏んだベテラン力士で、“ウルトラマンタロウ”が四股名の由来である。新弟子検査のときは体重67キロだったが、さらに絞って現在は体重61.8キロとなった軽量級力士だ。高い身体能力を有しており、一方で粘り強い相撲も見せ、ファンを魅了している。