ミスをしても、即座にリカバリー。赤坂ドリブンズの渡辺太(最高位戦)が11月12日、プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」の第1試合に登板し、誤ポン後に満貫をアガる強靭なメンタルで勝利を手繰り寄せた。
【映像】チョンボにめげない!渡辺太、強靭メンタルでアガった満貫
当試合は起家からU-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、渡辺、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)の並びで開局した。東1局は茅森の1人テンパイ。東2局1本場は小林が渡辺から2000点(+300点、供託1000点)、東3局では多井が小林から満貫・8000点をアガった。渡辺は東4局に1索のポンから北・中・対々和の満貫・8000点を獲得。3着目から2着目に浮上した。
南場突入後は、茅森が5200点、3900点、1500点(+300点、供託1000点)と3連続で加点し、渡辺は3着目に。そんな中で迎えた南2局2本場、事件が勃発した。「前巡までは、ポンテンは取るつもりだった」。三・三・四万の手牌から三万を捨てた渡辺は、小林が捨てた三万を何と誤ポン。Mリーグのルールに則り、審判からアガリ放棄を申告された。
それでも、渡辺は落ち込まなかった。南2局3本場、恵まれた配牌から2巡目にペン七万待ちでリーチ。既に山には1枚だったものの、しっかりアガリ牌を射止めてリーチ・ツモ・一盃口・赤2の満貫・8000点(+900点)を成就させた。これで茅森を抜いてトップ目に。そのまま逃げ切ると、安堵の表情を浮かべた。
「大変、失礼いたしました」。試合後、まず誤ポンを謝罪した渡辺は、これで個人4勝目。「まだ3分の1が終わりかけているところですけど、序盤にポイントを持っているに越したことはないので。結構、気持ちの面は大きいかなと思うので、この調子で上を見ていきたいと思います」。最後は「途中、誤ポンというエラーをしてしまったんですけど、引きずることなくトップを取れたのは、実に嬉しく思います」と笑顔を見せた渡辺。ファンには「暫定首位が見えてきている位置なので、この調子で上向きになるように、チーム一同、頑張っていきます」と宣言した。
【第1試合結果】
1着 赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)3万3200点/+53.2
2着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)2万7400点/+7.4
3着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)2万3300点/▲16.7
4着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)1万6100点/▲43.9
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)