訪日中のヨルダンのハッサン王子がANNのインタビューに応じました。ガザ地区の人々が生きるためには現地で人道支援にあたるUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)の活動が、絶対条件だと強調しました。
「UNRWAはガザの人々だけでなく、アラブ諸国の難民キャンプの人々の生存権を保証する機関です」(ハッサン・ビン・タラール王子、以下同)
イスラエルが国内での活動を禁止したUNRWAについてハッサン王子はイスラエルが人道支援を代行することは難しいと主張しました。
「もしイスラエルがUNRWAを代えたいのであれば、次はだれが担うのかを考えなければなりません。UNRWA以外の誰が資金を出すことができるのでしょうか?もしイスラエル政府が直接パレスチナの人々の支援をするというのであれば巨額の国民負担となるでしょう」
アブドラ国王の叔父で、故フセイン前国王の弟にあたるハッサン王子は、「中東の知の巨人」として知られています。停戦後のガザを念頭に王子は戦後復興を遂げた日本の役割にも期待感を示しました。
「私たちは日本を戦後復興と発展のモデルとしてみています。そして、日本を軍拡競争や大量破壊兵器を明確に非難する国とみています」
2024年は日本とヨルダンが国交を樹立してから70年で、ハッサン王子は式典などに参加するために訪日しています。(ANNニュース)
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