■「地方で20代男性が余っている」「都の『TOKYO縁結び』は大当たりのやり方」
少子化対策の議論において、天野氏は地方と都市部の人口動態の不均衡が大きな課題だとも指摘する。「東京一極集中の構造では、男性よりも女性が東京に集まってくる。地方では20代男性が余ってしまって、製造業の街では20代男性が女性の1.2倍もいるような状況だし、富山は4倍、石川は5倍女性がいなくなっている。こんな状況で若い人が結婚できるわけがない」。
こうした移動が起こるのは就職時で、小黒氏によると「大学で東京に来るのは15%もいなく、就職段階が85%」だという。天野氏は「女性に残ってもらわないことには、どんなに頑張っても焼け石に水。しかも、長男跡取り文化が堅固にある。私が“未婚化に向き合え”と言っているのは、今までのやり方では地元が潰れるとわかってくれるからだ」と述べた。
そんな中、東京都の「TOKYOふたりSTORY AIマッチングシステム」は評価できるものだという。「地元の友達や親族の紹介も切れた状態の人は、東京で出会いがない。そんな中で“やってほしい”というオーダーがあったのは、信頼性のあるマッチングアプリ。都が9月から『TOKYO縁結び』というAIマッチングを始めたが、統計的にはかなり大当たりのやり方だと思う」との見方を示した。(『ABEMA Prime』より)
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