将棋の藤井聡太竜王(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)に佐々木勇気八段(30)が挑む第37期竜王戦七番勝負は11月15日、大阪府茨木市の「おにクル」で第4局の対局を開始した。シリーズは、藤井竜王の2勝1敗で推移。連勝で防衛に“王手”をかけるか、挑戦者が再びタイに戻すか。本局の先手は佐々木八段。
藤井竜王の4連覇か、佐々木八段の初タイトルか。注目のシリーズは佳境へ。絶対王者が防衛に“王手”をかけるか、佐々木八段が先手番を持つ本局で再び追いつくか、大きな注目を集めている。注目局の舞台は、茨木市の複合施設「おにクル」。エリアにはホールや図書館、市民活動センター、プラネタリウムなど多くの機能を備えている。“茨木童子”の民話から生まれた「いばらき童子」にちなみ、「怖い鬼さんですら楽しそうで来たくなっちゃうところ」という意味を込めて“おにクル”と命名された。
シリーズは、藤井竜王が得意の角換わりで先勝を飾りスタート。しかし、勇猛果敢な指し回しを見せる挑戦者・佐々木八段が絶対王者に渾身の研究をぶつけ、第2局で追いついてみせた。第3局でも佐々木八段は意表の「ダイレクト向かい飛車」を採用。挑戦者のペースと見られていたが、藤井竜王が終盤で切れ味鋭い寄せを披露。圧巻の幕切れで存在感を示してみせた。
約2週間を挟んで迎える第4局。藤井竜王は各種イベント出演や多数の公務をこなし、佐々木八段も順位戦A級や王将戦挑戦者決定リーグなど重要局が目白押しと、両者ともにに休む間もなく激務をこなしてきた。そんな両者は本局でどのような作戦をぶつけ合うのか。互いに譲れない七番勝負の中盤戦に注目だ。
持ち時間は各8時間の2日制。
(ABEMA/将棋チャンネルより)