<大相撲十一月場所>◇五日目◇14日◇福岡・福岡国際センター
熱戦を繰り広げた幕下力士が、突如、大きな声をあげ、力尽きるように崩れ落ちた。予想外の衝撃的な展開に館内は騒然となったが、直後に両力士を称える大きな拍手が沸き起こった。
幕下五十九枚目・西御許(中村)が幕下五十七枚目・大野城(高田川)を寄り切りで下した一番は白熱の大相撲となった。立ち合い正面から当たった両者。左四つの体勢になって組むと、土俵中央でこう着状態に。互いに攻めあぐね、客席からは拍手が沸き起こった。寄っていく大野城に耐える西御許、なかなか決着がつかず、両力士の「ハアハア」と荒い息づかいが館内に響いた。