<大相撲十一月場所>◇五日目◇14日◇福岡・福岡国際センター
 土俵際で驚異的な粘りを見せる力士に館内が騒然となった。まるで映画“マトリックス“のようなその姿に、「すごい」「よく持ったな」と驚嘆の声が相次いだ。
 序二段六十九枚目・播磨海(出羽海)と序二段七十一枚目・氏家(浅香山)の一番。立ち合い正面から当たって前に出た播磨海は、頭をつけて攻める氏家に上手を取られて押されるも、土俵際で驚異的な粘りを見せた。体重をかけてくる氏家に対し、播磨海は映画『マトリックス』で主人公・ネオ(キアヌ・リーヴス)が弾丸を避けてのけぞる有名なシーンを彷彿させる格好で耐え、抜群の身体能力を発揮。そこからうっちゃるように逆転の投げに出た。氏家が土俵を割るとともに播磨海が倒れ、軍配は播磨海に上がったものの、際どい決着に物言いがつくことに。