<大相撲十一月場所>◇十日目◇19日◇福岡・福岡国際センター
返り入幕を果たした前頭十六枚目・尊富士(伊勢ヶ濱)が、前頭十一枚目・明生(立浪)を強烈な押し倒しで下して勝ち越しを決めた。敗れた相手が吹き飛ぶほどの尊富士の“異次元なパワー”に、「飛んだよ」「ヒグマのような怪力」とファン騒然となった。
110年ぶり新入幕優勝の歴史的快挙を成し遂げた男が厳しい攻めで圧倒した。怪我による休場から本格的に復帰した先場所で十両優勝を果たし、3場所ぶりに幕内の座に返り咲いた尊富士。十日目の明生との一番では、立ち合い頭から当たって圧力をかけて前に出ると、土俵際でもろ手で突いて快勝した。あまりの圧力に、敗れた明生は土俵下へ吹き飛ぶように落下した。取組後、尊富士は土俵下へ駆け寄って明生に手を差し伸べる優しさも見せていた。押し倒しで勝った尊富士は8勝目を挙げ、今場所勝ち越しを決めた。敗れた明生は4敗目を喫した。
圧勝した尊富士について、ABEMAで解説を務めた元関脇の豊ノ島は「距離の詰め方がすごくいいですね」と称賛。「明生は横にいなすのが上手いので、それをさせまいと間合いを空けずに攻めていくのがよかった」と分析しつつ、「圧力が強いんでしょうね」と尊富士の強さを語った。
尊富士が怪力ぶりを発揮した一番に、ファンも「強いわ!」「飛んだよ」「凄い威力だわ」「ヒグマのような怪力」「凄いパワーだ」と騒然。倒れた明生を気づかう振る舞いにも「たけるん優しい」「尊富士に起こされたい」と称賛の声が相次いで寄せられた。
(ABEMA/大相撲チャンネル)