<大相撲十一月場所>◇十一日目◇20日◇福岡・福岡国際センター
 “元天才相撲少年”の16歳、68キロの小兵力士が、電光石火の早業を披露。わずか3秒弱の“瞬殺劇”で圧勝し、「お見事」「さすが天才」とファン騒然となる一幕があった。
 注目を集めたのは若干16歳の新鋭力士、琴元村改め序二段八十三枚目・康誠(秀ノ山)。身長160センチと現役力士のなかでも最小兵ながら、天性の相撲センスと卓越した身体能力、多彩な技を持ち、館内を沸かせる取組で話題を呼んでいる若手力士だ。前日十日目の取組でも、体重が84キロも重たい相手に対して土俵際で大逆転を遂げ、ファンを興奮の渦に包んでいた。