22日に閣議決定が予定されている政府の経済対策について、自民・公明の与党側は、国民民主党が求める「103万円の壁」の引き上げを明記することで3党合意に至った。国民民主党の玉木雄一郎代表は、「30年動かなかった壁を動かしました」とX(旧Twitter)に投稿。一方で、先の衆院選以降、財務省の公式Xアカウントには、財務省に対する非難の投稿が急増している。
 これは、国民民主党が提案している「103万円の壁」見直し案について、「国と地方を合わせて7~8兆円の減収につながる」と、否定的とも受け取れる試算を財務省が発表したことが発端だ。この試算が「税収減だけを指摘して、手取りが増えず困っている国民生活のことを考えていない」といった批判を招き、反発の声が強まる結果を招いている。