【WRC】第13戦 ラリージャパン(11月23日/デイ3)
WRC(世界ラリー選手権)今季最終戦の舞台は、愛知県と岐阜県。この季節の日本の名物でもある紅葉が生んだ“トラップ”を乗り越えた若手ドライバーの走りに注目が集まった。
フォードのグレゴワール・ミュンスターは、今季からWRC1カテゴリーにフル参戦する25歳。今季の最高位は5位で、最終戦の「ラリージャパン」で自己記録更新を狙う。競技3日目のSS13「笠置山」は、岐阜県恵那市の笠置山に設定された新しいステージで、他のステージ同様、コース幅が狭いうえに平均スピードは高く、路面はターマック(舗装路)ながら、落ち葉が多く非常に滑りやすい状況。
ミュンスターがフィニッシュした後にリプレイが流れると、枯れ葉が山積する左コーナーをフォード・プーマ・ラリー1ハイブリッドがブレーキの白煙を上げながら走り抜けている。このトリッキーな路面コンディションを生み出す枯れ葉に関して、実況の田畑祐一アナウンサーが「枯れ葉に乗ると怖いですね」と言うと、解説でコ・ドライバーの小坂典嵩氏は「走り抜けた後、クルマの後ろに引き込まれる風の流れができるので、どうしても枯れ葉が(路面上に)集まってしまいます」と語った。
ミュンスターの妙技を観た視聴者からは、「枯れ葉踏んでスピンか」「ついてくる枯れ葉」「おーミュンスターがヌービル超えた!」「枯れ葉はスベる道具」といったコメントが集まった。最終的にこのSS13では7位。デイ3を終えて6位につけているミュンスター。はたして来季以降、スターへの階段を登っていけるか注目だ。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)