<大相撲十一月場所>◇千秋楽◇24日◇福岡・福岡国際センター
「ウルフ顔」「可愛い顔してる」ーー。18歳の将来有望な三段目力士が土俵に上がると、その端正なルックスに注目が集まった。中には昭和最後の大横綱・千代の富士(愛称:ウルフ)の姿を重ねる者も。九州場所を5勝2敗で見事勝ち越すと、2025年もますます人気を獲得していきそうな勢いを感じさせた。
その力士とは、三段目六十九枚目・幸乃富士(伊勢ヶ濱)。 モンゴル生まれで5歳の時に来日し、相撲は未経験だったものの、叩き上げで伊勢ヶ濱に入門した。本名はガンゾリグ・オリギルで、初土俵は令和四年七月場所に踏んだ。身長169.1センチ、体重は84.2キロと力士として決して恵まれた体というわけではないが、闘志あふれる取組を見せてくれる。