<大相撲十一月場所>◇千秋楽◇24日◇福岡・福岡国際センター
 かつて“天才”相撲少年として注目を集めた16歳の力士が千秋楽に魅せてくれた。自らと比べ体重が137.4キロも重たい巨漢を“一瞬のひらめき”で撃破。相撲ファンから「おおお」「上手い」など驚きの声が上がった。
 見事な白星を挙げたのは、琴元村改め序二段八十三枚目・康誠(秀ノ山)。今場所から本名“元村康誠”の下の名前を四股名とし、“康誠叶夢(こうせい・かなと)”として臨む若手力士だ。身長160センチ・体重68キロの小柄な体格ながら抜群の身体能力を持ち、今年七月場所で序ノ口デビューすると観客を沸かせる相撲で活躍してきた。