将棋日本シリーズJTプロ公式戦・決勝が11月24日、東京都江東区の「東京ビッグサイト」で行われ、渡辺明九段(40)と広瀬章人九段(37)が対局を開始した。渡辺九段の5年ぶり4度目の制覇か、広瀬九段の初優勝か。注目の一戦は、振り駒で広瀬九段の先手に決まった。
 渡辺九段は、2000年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:18期)で、順位戦A級(A級以上:13期)。タイトル通算31期は歴代4位、現役2位の快記録で、永世竜王と永世棋王の資格を保持。棋戦優勝はJT杯4回を含む11回を数える。序盤研究の深さから中終盤の粘り強さ、細い攻めをつなげる卓越した技術など、どこを取ってもトップクラスでバランスの取れた超一流棋士だ。