トップ目の渋川が親番の南1局3本場、本田がダブ南をポンして攻める一方、多井はドラの三万を活用しつつ、タンヤオの形へ。6巡目にカン3索待ちでリーチをかけると、2着目の菅原からリーチ・タンヤオ・ドラ・裏ドラの満貫・8000点(+900点、供託1000点)を出アガリしトップ目に浮上。その後は渋川が追随し、オーラスで配牌に恵まれなかった多井は「終わった…」と感じたそうだが、400点差で逃げ切り。チームに9戦ぶりのトップを持ち帰った。
試合後、多井は薄氷の勝利に「嬉しいです、はい」と笑顔。インタビュアーの「チームとしては、まだまだ苦しいポイントを抱えていますが、本当にこれが大きなトップとなりましたね」とのコメントには、「なればいいですよね」と返した。「長い期間、Mリーグを応援してくださって。僕らは自分のファンだけじゃなく、Mリーグ全体のファンのみなさんの盛り上がりとかで、一生懸命打とうとか、日頃のモチベーションになるので、引き続き、楽しんでいただけたら」。この日、ユナイテッド・シネマ熊本で行われていたパブリックビューイングの観客にメッセージを送った多井。「我々も一生懸命打ちますので、引き続き、よろしくお願いします」。誰よりもMリーグを、チームを愛する男が、逆襲を誓った。
【第1試合結果】
1着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)3万7200点/+57.2
2着 KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波(協会)3万6800点/+16.8
3着 BEAST X・菅原千瑛(連盟)2万200点/▲19.8
4着 TEAM雷電・本田朋広(連盟)5800点/▲54.2
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)