ところがニックネームの「赤いバラ」のように、バラ色のユニフォームに身を包んだイングランド代表のFW陣が完璧なモールを作り上げると、これはチャンスと判断してか、ラインに控えていたBK陣からも1人、また1人とモールに参加。あっという間に大きな“バラの塊”が完成すると、日本代表の弱点を探り当てるかのようにモールが左右に動き、じわじわと前進。日本代表も慌てて人数を足して防ごうとするものの、どうすることもできずに後退。最後はキャプテンのHOジェーミー・ジョージが大事に抱きかかえるようにボールをインゴールにグランディングした。
日本代表にとっては、フィジカル面で劣るだけに密集での守りをどうするかも、この試合のポイントではあったが、教科書通りの攻めで奪われたトライだっただけに、両チームの差がくっきりとわかるワンプレーにもなってしまった。
(ABEMA/WOWSPO/ラグビー テストマッチ 2024 オータム・ネーションズシリーズ)