【SVリーグ】サントリーサンバーズ大阪3―2日本製鉄堺ブレイザーズ(11月29日・男子第8節)
フルセットに及んだ激闘に終止符を打ったのは、リーグ屈指の人気選手である髙橋藍と兄・塁のまるでドラマの設定のようなワンプレー。勝利を決めた直後、弟の藍が咄嗟にとった行動とその表情にファンの注目が集まった。
互いに2セットを奪い合って迎えた勝負の第5セット。15点先取すれば勝利の最終セットもまた終盤までもつれる激闘となった。サンバーズが14点、ブレイザーズが13点とサンバーズのマッチポイントで迎えたワンプレーは、兄の塁が巧みなジャンプサーブで相手の守備を崩して作った絶好のチャンスで、弟の藍が渾身のスパイクで勝利をもぎとった。
まるで映画かドラマの設定かのような劇的なエンディングを受け会場は大歓声に包まれたが、次の瞬間、右腕を力強く振ってガッツポーズを決めた藍は、兄・塁のもとへ。感情を爆発させ、満面の笑みを浮かべた藍は、塁の肩に手をまわして喜びを分かち合った。
そんな劇的な結末、そして髙橋藍の様子に「まさにドラマ」とファンも歓喜。リーグ公式エックスでも「最後の1点は兄弟で取る!」など興奮気味に熱戦の様子をSNSで伝え、ファンも「最高!しびれた」などと応じていた。
藍は試合後「塁がサーブを打ってるんで。これ決めないといけないのかなと…弟としては。最後、兄弟二人で一緒に1点を取る気持ちがあった」などと振り返ると、インタビューを聞いた塁は笑顔を浮かべ、嬉しそうに手を叩いていた。(ABEMA de J SPORTS/SVリーグ)