【写真・画像】 1枚目
【映像】右フックで衝撃KO

 左右の強打を織り交ぜた3度のダウンで相手を完全KO。真っすぐに崩れ落ちる右フックでの衝撃ラスト、ドクターが駆け寄る様子に「危険な倒れ方だ」「早く担架を」など心配の声が相次いだ。

【映像】右フックで衝撃KO

 12月8日後楽園ホールで開催された「Krush.169」で友尊(TEAM K/BLUE DOG GYM)と山浦迅也(北斗会館)が対戦。試合は2ラウンドで衝撃KO決着。連敗中の友尊が1ラウンドから次々に豪快なダウンを奪い、2ラウンド1分57秒、戦慄の右フックで山浦を完全破壊。心身ともにブラッシュアップした剛腕が3ダウンの猛攻で復活の勝利を収めた。

 剛腕と豪快なKOが魅力の友尊は現在3連敗中。対するK-1アマチュア出身の山浦は他団体への参戦を経て、3年ぶりのK-1グループ復帰の試合となる。

 ゴング開始とともにバチバチの殴り合いで開幕。友尊の連打に下がる山浦だが負けじと応戦。ロー合戦から至近距離の打ち合いで、山浦が荒々しく打撃を重ねると、今度は友尊が後退。序盤は互いに一歩も譲らない。

 フィジカル面を見直し「パンチだけでないところをアピールしたい」と試合前に語っていた友尊だが、試合が始まると剛腕全振りの姿勢は揺るがない。すると1ラウンド中盤、右を見せてからのフルスイングの左フックが山浦のアゴを捉え、早くも最初のダウンを奪う。腰を落としてゆっくりと復帰する山浦、ダメージは大きい。試合再開後も友尊の猛攻は続くが、山浦はフレームを活かし遠距離からの蹴りやクリンチ、バックブローの奇襲などで凌ぎ、あわや2度目のダウンはゴングに救われる。

 2ラウンド、友尊は大振りのパンチから一転、ローキックを主体にパンチはコンパクトに上手く相手のリズムを崩しながら、じわじわと優位に立つ。山浦の蹴りをかい潜りながら的確なロー、ボディや顔面にパンチを当てると、緩急をつけて跳び膝、フックとメリハリのある攻撃。

 試合が動いたのは2ラウンド折り返し。友尊が絶妙なタイミングで右を振り抜き顔面を撃ち抜くと山浦が背後にゴロリと崩れこの試合2度目のダウン。ダメージはまだ残っているように見える山浦だが、後がないと悟ったか復帰後すぐに前に出る積極性。しかしジワジワと前に出たところに、再び友尊の豪快な迎撃の右フックが炸裂。山浦はグニャリと力尽きてリングに崩れ落ちた。

 3度のダウン全て的確なクリーンヒットということもありファンからは「危険な倒れ方だ」「早く担架を」と山浦が負ったダメージを心配する声。とくに試合を決めた右フックはノーガードのアゴ先へガツンと強烈な一撃で脳が揺れる文字通り危険なダウンシーンとあって「何も考えないで前に出たな」との指摘も。

 レフェリーの呼び込みでリングにドクターが駆け込み、担架が用意されるも、ようやく上半身を起こした山浦は担架を使用せずファンも安堵。

 勝利後には「勝ったぞ!コラ!」と荒ぶる友尊だったが、3連敗からの脱出に感極まったか涙声で「すいません3連敗していて…情けない試合して」と苦しかった時期を振り返り言葉にならない様子。「何回負けても変わらず応援してくれる人がいて。トレーニングを見てくれる仲間がいて」と感謝の言葉が止まらず。トレーニングを全て見直して心機一転臨んだ試合で得た勝利への実感が込み上げた最後は「格闘技をプロ15年やってて良かったと思えます。格闘技最高!」と吼えた。

 なおダメージが心配された山浦は試合後に自身のエックスを更新。「ぶっ倒されたけど楽しかった!何も言い訳はない。俺のが弱かったです。沢山の応援ありがとうございました 幸せでした!」と激闘を振り返り、ファンに感謝を述べている。

【映像】右フックで衝撃KO
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