将棋の藤井聡太竜王（名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、22）に佐々木勇気八段（30）が挑む第37期竜王戦七番勝負は12月11日、鹿児島県指宿市の「指宿白水館」で第6局の対局を行っている。3勝2敗で走る藤井竜王は、本局に勝てば防衛4連覇が決まる大勝負。挑戦者の佐々木八段が白星を飾った場合、勝負のゆくえはフルセットに持ち込まれることになる。注目の一戦は、佐々木八段の先手で「相掛かり」の出だしとなった。
将棋界の最高峰タイトルを争う竜王戦第6局。シリーズはこれまでに藤井竜王の3勝2敗で推移している。決着局となる可能性も含む本局は、挑戦者・佐々木八段の先手で「相掛かり」の出だしに。これまでも渾身の研究で絶対王者を翻弄してきた佐々木八段とあり、この一局にも並々ならぬ作戦を用意してきたことは間違いない。
1日目午前は互いに研究が嚙み合ったのか、相掛かりの将棋では異例の猛スピードでの進行となった。これにはABEMAの解説陣も驚くばかり。佐々木大地七段（29）は「研究深すぎ…」、本田奎六段（27）も「恐ろしい研究量」と感嘆の声を上げていた。昼食休憩までに67手進み、局面はすでに終盤に突入。本田六段は「どちらかが深く研究しててもこういうことにはならない。2人が深くまで研究してそれが噛み合ったので、終盤までノータイムで進むことになったのでは」と印象を語っていた。
大激戦となった注目の第6局。白熱の終盤戦は今後どのようなクライマックスへと向かうのか、一瞬たりとも目が離せない。持ち時間は各8時間の2日制。
【昼食の注文】
藤井聡太竜王 鹿児島黒牛膳
佐々木勇気八段 海鮮丼定食（ご飯少なめ）、寿司（しゃり少なめ）
【昼食休憩時の残り持ち時間】
▲佐々木勇気八段 7時間19分（消費41分）
△藤井聡太竜王 5時間45分（消費2時間15分）
（ABEMA／将棋チャンネルより）
