■右派も左派も尹大統領に「NO」今後は

今後の見通しは
拡大する

 野党はもちろん与党からも造反が出ることが確実視され、軍からも批判的な声が出る中、右派・左派で大きな分断が生まれている韓国においても、尹大統領を大統領の座から降ろすことに関しては一致していると、浅羽氏は繰り返す。「戒厳の発動が憲法に合致していると思っている人は本当にいない。この状況で尹を権力の座からいち早く排除せざるをえないという点では一致している。たとえ共に民主党に政権が変わろうともだ」と、一時的に同じ方向へと進むとの見解を語る。

 目の前で起きている大混乱を収束させる方向に進むと見られるが、その後にはまだ分断が残る。「韓国では分断、分極化が深刻だ。自分がA党を支持していると、A党がやることなすこと全てに賛成する。一方、B党が提案していることには全部反対する。その政党のみならず、支持者に対しても、自分と違うだけで敵だとみなし、さらにはもう潰してしまえというところまで行く。尹大統領が弾劾訴追・罷免され、次の大統領に代わったとしても、分断、左右の対立、分極化は残る。これをいかに統合の方向に持っていけるか。さらに深刻化するのか。「民主主義の死に方」、いや生き延び方は、この点にかかっている」。
(『ABEMA Prime』より)

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混乱続く韓国...ユン大統領「非常戒厳」で何を目指してた?「思想的内戦状態」とは
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