南2局、南3局では園田が5200点、7700点を加点。またしてもトップ目を譲った中での南3局1本場、白鳥は感性を研ぎ澄ませた。「園田さんを逆転しないようなアガリは、あまり意味がない。できれば2000(点)・4000(点)とかをツモって、大きく離してオーラスを迎えたい」「ポンして1000点ならアガり切れるかもしれないけど、それよりも両脇の2人が満貫ツモとかしてくれて、園田さんとの点差が縮まる方が全然いい」。白鳥は対子だった白を鳴かずに打ち進め、七対子の形に。3索か4索、どちらの単騎待ちにするか。白鳥は3索を河に捨てると、次巡、園田から4索が零れ落ちた。
これで2000点差ながらもトップ目に返り咲くと、オーラスでは3着目の鈴木優が4000点をツモって終幕。会場がチームカラーに染まる中、白鳥は静かに目を閉じた。個人連勝。試合後は「チーム状況もありますけど、今日だけはトップが欲しかったので、よかったですね」と安堵した。
一時は▲600ポイントに迫ろうかというチームポイントも、▲382.3まで戻した。白鳥は「まだ300もマイナスしているんですけど、あと半分残っていますし、かなり現実的なのかなという風な感じで…」とコメント。「最近はポイントを重ねられているんで、大丈夫じゃないかな。本当にもうABEMASの4人共、『俺たちのポイントを返せよ!』って気持ちでやっているんで。みんなで全力で頑張れればな、と思います」と続けた。
チームは今年、残り6試合だ。「年内に(▲)200ポイント台に戻せれば、かなりいいかなと思っていますので、一生懸命頑張る。本当に脱落しちゃうと、結構Mリーグを見ているのが面白くなくなっちゃうと思うので、一生懸命頑張りますので、みなさんぜひ、応援よろしくお願いします」。高みを目指して、大きな羽を広げる。
【第2試合結果】
1着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)4万1100点/+61.1
2着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)3万9100点/+19.1
3着 U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)1万6200点/▲23.8
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)3600点/▲56.4
【12月17日終了時点での成績】
1位 赤坂ドリブンズ +771.2(48/96)
2位 セガサミーフェニックス +538.5(48/96)
3位 U-NEXT Pirates +341.9(48/96)
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +38.4(48/96)
5位 TEAM雷電 +6.3(48/96)
6位 KADOKAWAサクラナイツ ▲135.5(48/96)
7位 渋谷ABEMAS ▲382.3(48/96)
8位 EX風林火山 ▲465.2(48/96)
9位 BEAST X ▲733.3(48/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)